12月4日

 光であるイエスの証言者ヨハネ。
 「神から遣わされたヨハネという人が現れた。この人はあかしのために来た。光についてあかしするためであり、すべての人が彼によって信じるためである。彼は光ではなかった。ただ光についてあかしするために来たのである。」(ヨハネ一・六~八)
 彼は、救い主イエス・キリストを紹介し、お証しする役目を担って登場しています。ヨハネは自らを預言者でもなく、キリスト(メシア=救い主)でもない(同一・二〇)と答え、三〇節ではイエスは私にまさる方であり、二七節では、私はその方の靴(なめし皮で作ったサンダル)の紐を解く値うちもありません、と謙遜に応答しています。
 また同三・三〇では、「あの方(キリスト)は盛んになり私は衰えなければなりません」とも言っています。彼はどこまでも、光であり、命であるイエス・キリストを大衆が信じるために、証言者として派遣されてユダヤの野にありました。
 彼は最後に殉教していくのですが、「あかし」する事こそヨハネの最大使命でありました。私たちも自らをひけらかすのでなく、キリストをどこ迄も世の人々に指し示すあかし人でありたいと願います。旧約聖書も証言しているキリスト、すなわち、「世の罪を取り除く神の小羊」であるイエス・キリストだけを語っていきましょう。