12月31日

 全て初めのあるものには、終わりがあります。一日に終わりがあり、一週に終わりがあり、一ヵ月に終わりがあり、一年に終わりがあります。また仕事に終わりがあれば、休みにも終わりがあります。それだけではなく、友情に、また共に白髪を誓った夫婦にすら終わりがあります。
 このように、やがて私たちの互いの生命、この地上の生涯にも終わりがくることを忘れてはなりません。その時には、肉体を離れた私たちの霊は、直ちに神のみ前に立って、どのように地上の生活を送ってきたか、人生の総決算をしなければなりません。その事を考えてまごまごしないように、普段から心がけておくべきでしょう。
 マタイの福音書二五章にあるイエス・キリストのタラントのたとえ話を頭に置いて、私たちの人生にも大晦日のあることを覚え、その時、悪い怠惰な僕が、神なき永遠の暗黒の世界に追い出されたような、そんなことにならないように今のうちに、良心に反して犯した罪を悔い改め、イエス・キリストを救い主として受け入れ、いつ人生の大晦日がきても慌てることのないように、準備をしておきたいものです。では今日一日、有意義な日を送り、よい新年をお迎え下さい。
 「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。主は、あなたのすべての咎を赦し…」(詩篇一〇三・二、三a)