12月25日

 「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」(ルカ二・一〇~一二)
 クリスマスは私たちに恐れる事はない、心配することはない、泣く事はないと神がみ子イエスを通して語って下さる時です。それはまず羊飼い達に語られました。天使から突然語られたと言うだけではありません。荒野で羊を飼う者たちの生活の心配と不安に対しても言われています。現代に生きる私たちでもやはり明日への不安がないといったら嘘になります。まして二千年前の時代です、素朴に生きる貧しい彼らの脳裏を横切るのは生活の種の事だったに違いありません。けれどもみ子イエスを受入れる者には人生への恐れはない、と言うのです。
 一九九五年は阪神大震災、地下鉄サリン事件など怖い事が発生しました。勿論、それらの被害者の方々は想像に絶する恐怖を体験されたのです。今後も同じようにさまざまな事で人間は、恐れと対面せねばなりません。けれどもクリスマスのイエスは、何処までも恐れるはないと断言してくださるのです。感謝な事であります。