12月15日

 クリスマスとはキリストの祭り(The mass of Christ)の意味で、キリストが天のみ国からこの世に送られたことを祝う祭りのことです。略してXmasとも書きますが、Xはギリシャ語 Xristos(キリスト)の頭文字をとったものです。
 クリスマスは、世界人口の二九%に当たる約九億のキリスト教徒(ローマ・カトリックが六億、ギリシャ正教が一億、プロテスタントが二億)が全世界に亘ってキリストの降誕を祝う世界的な祝賀であります。
 世紀はA.D.(ラテン語 Anno Domini=主の年の略)が示すようにキリストの降誕をもって紀元としました。これは五三五年、ローマの僧院長ディオニシウスが、復活節の表を作る際にキリスト降誕から起算したことに始まります。しかし、実際には六年の誤差があり、正確にはキリストの降誕は紀元前(BC)六年であったということになります。そして聖書にはキリスト降誕の年月日は記されていません。
 キリスト降誕の年を紀元元年とするのは、単なる便宜主義や偶然から来たのではありません。平成何年、昭和何年と言う呼び方は天皇の即位を基準とする発想から出たもので、日本国内だけのものです。「主の年」西暦を用いるのは、人間存在の中にキリスト来臨の事実こそが歴史の中心である事の信仰告白から来ています。この待降節の時期に救い主(メシヤ)イエスのご聖誕の意味を深く味わい恵まれましょう。