12月10日

 私たちは生きていく中で、多くの困難や悲しみを通ります。信仰の先輩たちも通らされました。その苦しみの中で信仰を持ち続け、キリストの御足の後を歩み天に帰っていきました。
 聖書は「死に至るまで忠実でありなさい。そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与えよう」(黙示録二・一〇)と約束しています。この約束をしっかり握って励んでいきましょう。キリストは、「わたしたちが罪に死に、義に生きるために、十字架にかかって、わたしたちの罪をご自分の身に負われた」(第一ペテロ二・二四、口語訳)と言われています。
 キリスト教会が初期の頃から、共通の信仰個条として世界的に信じ告白してきた使徒信条は、受洗の時になされた信仰告白から発生したものと考えられますが、その中に「我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりてやどり、おとめマリヤより生まれ、ポンテオ・ピラ卜のもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり…」とあります。この信条を告白し続け勝利していきましょう。イエスを告白することは、当然ながらイエスを信じる信仰の現れであります。わたしという人間はほかの誰でもない使徒信条を告白できる新生した自分であることを再確認しながら、帰天する人生最後のその日まで忠実に主に従いゆきたいと思います。