12月1日

 あなたは新約聖書マタイ福音書(ふくいんしょ)の第一頁を開いてカタカナの名前がズラリと並んでいるのを見て、面倒くさい、飛ばして読みましょう、と思ったことがおありだと思います。しかし、これはイエス・キリストが旧約聖書の預言通りアブラハムの子孫から生まれたことを示しているイエス様の系図で非常に大切なものです。即ち、キリストは人間としてもこのような系図をもっておられる方で木の又から生まれたのでなく、竹から生まれた日本の童話のかぐや姫のような者でもなく、桃から生まれた桃太郎のような作り話のような方でもないことを示しています。
 換言すれば歴史上確かにこの地上に存在した人の子イエスをこのマタイの系図は現しております。
 かつルカ福音書の系図(三・二三~三八)を見ても分かるように、ここにはアダムからイエスまで七七人の名前が記されています。アダムからアブラハムまで二一人、イサクからダビデまで一四人、ナタンからサラテルまで二一人、ゾロバベルからイエスまで二一人です。こうしてイエスが真実の神の御子、救い主、メシヤであることをも示しています。またイエス・キリストは偶然か、あるいは突然生まれたのではなく長い神のご計画の中で、人類を救済する神のご意志の中で、時が満ちた一番よい時にお生まれになったのです。ですからこの歴史的救済者イエスを固く信じていこうではありませんか。