11月30日

 イエスが「わたしは、天から下って来た生けるパンです」(ヨハネ六・五一)と言われたのでユダヤ人たちはつぶやいて言いました。「あれはヨセフの子で、われわれはその父も母も知っている、そのイエスではないか。どうしていま彼は『わたしは天から下って来た』と言うのか。」(同四二節)こうしてユダヤ人たちは互いにつぶやきキリストにつまずきました。
 それは、イエスが、救い主とか神の子とか言っても、何だ普通の人ではないか、と言うのです。イエス・キリストは、「わたしはいのちのパンです」と言いました(ヨハネ六・三五、四八)。それはパンの奇跡においてびっくりしている人々に、もっと大切なパンがあることを教えるためでした。あのサマリヤの女に井戸の水を通して、永遠に渇くことのない生命の水を教えたのと同じです。イエスは地上のものを通して、神の国の真理を教えようとなさいます。人々のつまずきはそのイエスが当たり前の人にすぎないと言うことにありました。
 現代の「エホバの証人」の多くある間違いの中で最も重大なのは、イエス・キリストの神であることを否定する教えです。すなわち、イエスは、エホバによって最初に造られた者、従って神ではない、神の代弁者であり神より低い地位にあると主張しています。もちろんこの教えは聖書にないものです。イエスこそ神(ヨハネ一・一)なのです。