11月3日

 『神とゴッドはどう違うか』(鹿嶋春平太著)というタイトルの本が一九九七年二月に新潮選書から出版されました。その帯には「キリスト教を日本ほど誤解した国はありませんでした」と書かれています。著者は「西欧のゴッドをわれわれは『神』と訳してきました。けれども両者の意味は桁違いにずれていました。我々は科学の移入に忙しく、そのことにはほとんど意を注がずに今日まできました。けれどもその差は実に人間観、社会観、文化、風俗までにわたって、東西の驚くべきギャップの源となっています。それはまた、我が国の教会をやせ衰えさせ、あるいは国家を、国際社会の孤児にもしつつあります。本書でその実情を示しましたが、遅きに失したでしょうか。手遅れではないことを祈ります」と言っています。
 そして聖書の神を「創造主」と書くべきことを色々な角度から述べ、「創造主あり」の世界観を持たねばならないことの重要性を訴えています。
 日本人の考える神は汎神論の神、即ち太陽、月、星、大木、岩石、狐、狸、わに、象、山川草木など何でも神様にしてしまうのです。創造神ではないのです。祖先の死んだ人物も神様。これでは日本は救われません。大いに創造主なる聖書の神を広めていきたいのです。聖書こそ真実な神、創造者なる神を発見できる唯一の書です。但し、信じなければ発見不可能ではありますが……。