11月23日

 聖書では信者を羊、神または御子イエスを羊飼いに例えていることから、ルカ一二・三二の
小さな群れとは羊の群れのことで、信者をこれになぞらえたのです。「小さな群れよ。恐れることはない。あなたがたの父は、喜んであなたがたに御国をお与えになるからです。」この箇所では彼の微力な少数の弟子を指しています。ユダヤ人の中からイエスに帰依した少数の者たちが、周囲の者から迫害されるのを力付けた言葉です。
 「何をそんなに恐れているのか」というのです。この後半は、理由です。あなたたちの父上(神)は天のみ国をあなた達にあげようとされているのだから、確かにそう思っておられるのだから恐れることはないといわれます。
 イエスを信じる者たちが、たとえこの世でどんなに身分が低く小さい者であろうとも、神のみ国、天国をいただくことは定まっている事実で、ただそれを頂く時がいつかということだけが問題です。だから安心せよ、びくびくするな、恐れるなと励まして下さるのです。主なる神は弱小な者を選び、これを愛し、これを守り給うのです。「主があなたがたを恋い慕って、あなたがたを選ばれたのは、あなたがたがどの民よりも数が多かったからではない。」(申命記七・七)故に、大牧者である主イエスにすべてをまかせ、ゆだね、大いなる安心をもって主の弟子としての歩みに拍車をかけて参りましょう。