11月16日

 祝福を求めて、子供たちをイエスのもとへ連れて来た人々を、制止する弟子たちを戒めて、イエスは子供たちを抱き上げ祝福します。「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、このような者たちのものです。…そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。」(マルコ一〇・一三~一六)。ここに子供たちへのイエスの愛を示す姿があります。
 当時は婦人と共に子供は軽視されていました。マルコ九・三六にも、イエスは子供を腕に抱き寄せてお話しておられます。主イエスは弟子たちが親子を叱った時、それはキリストの活動の邪鹿になる理由からか、女、子供を蔑視したところからなのかは分りませんが、大変憤って言われました。  子供の接近を止めるな。神の国はこのような者たちのものだと。さらに言葉を続けて、子供のような純真さ、無心、無邪気さをもって神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできないと……。
 イエスは子供たちをも宣教活動の中心をなす終末論的救いの約束の中にいれておられます。 そして子供たちをモデル、模範として会衆に実物教育をしておられます。現代のわたしたちも子供の徹底した親への信頼性をもって主を受け入れていきたいものです。