10月5日

 ウイリアム・バークレーは「教会は神に出会い、また人に出会うところ」と言っています。教会は礼拝を通して神と交わり、その他の諸活動において人と交わるところでもあります。もちろん礼拝が中心ですが、神は人を通して仕事をされます。人との交わりが充分できないと教会生活は不充分です。
 心の満たしは主なる神との交わり(祈り)の中で与えられるのですが、もう一面では人との深い交わりの中でなされてゆくものです。もちろんその逆で交わりの中で反って傷つく場合もあるでしょう。が、それはそれでまた別の時に考えたいと思いますが、とにかく生きている教会になるためには、交わりの中で「聴くことの奉仕」に耳を献げるべきであります。
 わたしたちはすぐ語りたくなりますが、まず相手の声に耳を傾ける愛と忍耐と謙遜をもって交わってゆきたいものです。そして、「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣き」(ローマ一ニ・一五)、互いに祈り励まし慰め合う必要があります。厳しい世の中においてこれからの教会が癒しの教会として成長するよう、まず神と人に良く傾聴できるようにと願います。
 「神よ。あなたは私の神。私はあなたを切に求めます。水のない、砂漠の衰え果てた地で、私のたましいは、あなたに渇き、私の身も、あなたを慕って気を失うばかりです。」(詩篇六三・一)