10月31日

 AD一五一七年一〇月三一日は宗教改革記念日として世界の人に知られています。ドイツのマルチン・ルターがまず改革ののろしを上げた日です。当時の口ーマ・カトリックは免罪符を売って聖ペテロ大聖堂の建築資金そして政治資金を含む必要経費を得ようとしました。その事は聖書には無いことといって九五ヶ条の抗議文をウィッテンベルクの城の教会の扉に貼るのですが、これが法王の怒りにふれ、修道僧ルターは破門状を手渡される結果となりました。
 けれどもルターは「私の良心は神の言葉、聖書にとらわれています。私の著書を取り消すことは出来ないし、取り消そうとも思わない」「われ聖書の真理に一人立つ。聖書のみ、信仰のみ」といって免罪符制度に反対して参りました。正に真理戦争に突入したのです。聖書の正しい教えが曲げられてはならないと、ドイツ皇帝と法王の弾圧の下、同志メランヒトンと共に詩篇四六・一を歌いつつ、互いに励まし合いながら進んで行きました。
 「私たちは、真理に逆らっては何をすることもできず、真理のためなら、何でもできるのです。」(第二コリント一三・八)ただ信じれば救われる(使徒一六・三一)という聖書真理にしっかり立って世の諸勢力を恐れず、福音を証して参りましょう。恐れることはありません。「神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け」(詩篇四六・一)だからです。