10月3日

 新約のコロサイ人への手紙の執筆理由は、教会内に異端(正統でない、正しくない)のキリスト教々理、思想が勢力をふるいはじめ、教会の福音信仰をおびやかすようになったからです。そこで獄中のパウロは福音の真理を明らかにするため、また異端からコロサイ教会の信者を守るために筆をとったのです。
 その異端とは、この世の霊力(ストイケイア)についての教え(コロサイ二・八、二〇)でもあり、それは天使礼拝でもありました(同二・一八)。また、だましごとの哲学(同二・八)にも、とりことなるなと注意を呼びかけたのでした。
 今日も「ものみの塔」という異端がはびこっているので大いに注意、警戒しなければなりません。彼らはイエス・キリストの神性を絶対に認めようとはせず、イエスは最初に造られた天使と主張するのです。聖書を正しく読み、正しく解釈するならば、このような結論は出てこないのです。キリストの神性を認めたくない彼らは、自分たちの都合のよいように聖書を勝手に作り変えるのです。
 例えばコロサイ一・一五のイエスを「全創造物の初子」というふうに彼らの用いている新世界訳聖書で原文にない言葉をつけ加えて訳し、元来の文の意味をねじ曲げてイエスの先在性も創造性も神性も否定しようとしているのです、まず私たちは正しいキリスト観を身につけねばなりません。