10月18日

《真の平和の土台、イエス・キリスト》
 使徒パウロはエペソ人への手紙二・一四~一八節でキリストにおける平和について深く掘り下げ、説き明かしています。パウロはここで「キリストこそ、私たちの平和である」と宣言し、この方こそ真の平和、永遠の平和をすべての人に与えることができると、また、真の平和を成立させる根源のお方であると主張しています。
 さてわたしたち人間相互の関係を分裂させ、さらには人間と神との関係をも分離させるものは、生来の人間の中に深く内在する「敵意」です。恨み、憎しみでもあります。これらを聖書ではひっくるめて「罪」と言います。かつてパウロ時代にユダヤ人と異邦人とが対立、反目し合っていました。両者をへだてていた中垣こそ「敵意、敵対意識」であったのです。ところがキリストはこの罪をご自分の身に負われて十字架上に犠牲の死をとげられ、その罪の償いを果して下さったことによって、敵意を全くとり去って下さったのです。
 現在なお、わたしたち個人の内にかもし出される敵意、憎しみの罪性を、まずイエスを信じまた祈ることによって、さらにはこれまで自分が持ったであろう敵意を悔い改め、取り除いて頂こうではありませんか。各自が平和人間としての歩みを益々力強く進めていきましよう。