10月13日

 「アーメン」は、確固とした、しっかりした、信頼できる、という意味を持ったアーマンから出た語で、「まことに、真実に、本当に、しかあれかし」です。主イエスが「まことに(アーメン)、あなたに告げます」と言われたように、このアーメンを口にする時、人間は神の前に誠に人間として、正しい態度をとることができます。ですから今日まで単純な一句ではありますが、真に親しまれる言葉として代々のクリスチャンの祈りの最後に用いられてきました。
 しかも、人間がそのようになれるのは、主イエスの救いによる他はないのです。「神の約束はことごとく、この方において『しかり』となりました。それで私たちは、この方によって『アーメン』と言い、神に栄光を帰するのです。」(第二コリント一・二〇)と、記されている通りです。主イエスによって、アーメンと言うことが成就するのは、主イエスとその御業が、神の人間に対するアーメンだからです。
 黙示録三・一四にありますように、「アーメンである方、忠実で、真実な証人、神に造られたものの根源である」キリストによってのみ神に聞かれるのです。ルターは、神の御言葉と約束のみが、我々の祈りを生かすもので我々の敬度ではない、と言っています。いずれにしても今後もアーメンを力強く唱えていきたいものです。