9月6日

 「神の全能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力がどのように偉大なものであるかを、あなたがたが知ることができますように」(エペソ一・一九)とパウロは祈っています。私たちも日常生活の中でその全能なる神の素晴らしさを少しでも体験させて頂き、主を証しするものでありたいものです。
 主イエス・キリストが神の全能に対していかに強い深い信頼をその生涯を通じて持っておられたかということは、福音書のどの断片をとっても証しする事ができます。たとえばマタイ六・二五以下で「何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。こういうものはみな、異邦人が切に求めているものなのです。しかし、あなたがたの天の父は、それがみなあなたがたに必要であることを知っておられます。…だから、あすのための心配は無用です」と語られています。
 繰り返しますが、神の全能の力を旧・新約聖書全体、とりわけキリストの真理の光において見ていく必要があります。教会最古の信条たる使徒信条において、「天地の創造者」は「全能の父」であるとありますが、「子」なるキリストに対して「父」であると同時に、私たち人間にとっても父なる神なのです。わたしたちの父が全能であられるということは何という頼もしいことでありましょうか。益々力強く信頼していきたいものです。