9月16日

 先週初め(二〇〇一年九月一一日)、テロ事件としてはこれまでにない程の大規模な破壊がアメリカの二ューヨークとワシントンに同時発生しました。全世界の誰もが驚きました。すでに数千人の犠牲者がでています。平和が乱されたのです。二〇世紀は特に戦争の世紀だったとも言われていますが、二一世紀もこのような形で平和への挑戦行為が勃発しました。アメリカは報復攻撃を準備しています。また新たな戦争が開始されるのでしょうか。
 こうした危機的な時代にあって、わたしたちは例え小さな祈りであってもやはり主イエスの御名で「平和」を祈らねばなりません。主イエス・キリストの父なる神は平和の神です(ローマ一五・三三、一六・二〇、第二コリント一三・一一、ピリピ四・九)。
 米国が敵意、対立、憎しみ、仕返し、攻撃、復讐ではなく、キリストにある赦しと愛、平和と共存、共生の精神を持って進みいくように祈らねばなりません。米国クリスチャンたちの間からこの時にこそ、聖書の赦しのスピリットに立って、平和主義が叫ばれ、平和運動が推し進められなければならないと思います。剣を取る者は剣で滅びるからです(マタイ二六・五二)。
 私たちは、私たちの主イエス・キリストによって神との平和をもっている(ローマ五・一)のですから、個人間においても常に平和に役立つことと、お互いの霊的成長に役立つことを追い求めていきたいものです(ローマ一四・一七~一九)。