8月31日

 アブラハムの生涯については、創世記一一章二六節以下、一二章さらに二五章一〇節迄に記されていますのでぜひ繰り返しお読み頂きたいと思います。
 最初はアブラムといって、ウルの住人で異教徒でした。サライと結婚し、カナンに移住し神の召しを受け信仰によって主に従い(へブル一一・八)、行く先を知らないで出立します。が、遂にカナンを約束の地と示され(創世記一二・七)そこに入国します。その後ききんのためエジプトに移住しますが、裕福になって約束の地カナンへ帰国します。また甥のロトと別れねばなりませんが、捕虜となったロトを助けるアブラハムでした。メルキゼデクの祝福を受け、主より契約更新、息子の誕生の約束を頂いて、信じた結果、義と認められました。
 ソドムのためにとりなしの祈りをしますが、ソドムの滅びるのを見たのです。そして信仰によってロトを救い出します。その後一人子イサクを祭壇にささげよとの大きな試練を受けますが、主の山に備えあり、と信じてささげきった時に最後の勝利が体験できた人でもあります。彼の一生は一七五年でした。彼の特徴は、祈りの人、信仰の人、服従の人、裕福の中にも(創世記一三・一一)行き届いた配慮をする人でありました(同上二五・五~六)。