8月30日

 聖書の神のご性質は「全能」性ということであります。聖書冒頭にまずそれが示されています。「初めに、神が天と地を創造した」(創世記一・一)と。さらにアブラハムに対して「わたしは全能の神である」(同上一七・一)と、仰せられました。
 その後、イサク誕生を預言した「主に不可能なことがあろうか」(創世記一八・一四)にも表されています。イスラエル歴史四千年の記録である旧約聖書は、神の全能性を証しするものです。「万軍の主、イスラエルの全能者」(イザヤ一・二四)ともあります。
 新約時代に入り、イエスを産んだマリヤは男を知らずして、すなわち処女にてご聖霊によって身重になり、出産にこぎつけるお話。それは正に「神にとって不可能なことは一つもありません」(ルカ一・三七)を証明する奇跡の実記録です。そして神はさらにイエス・キリストを通して数々の奇跡、しるしをもって自らの大いなることを示されました。
 ヨハネ福音書には、七つの奇跡がしるされています。さらに十字架後、アリマタヤのヨセフの墓から見事にイエスは復活されています。この事はイエスを墓から甦らしめた創造主の全能性を記しているのです。
 パウロはエペソ書を通しその事実を告白しています。「神は、その全能の力をキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ…」(エペソ一・二〇)と。想像を絶する偉大な神であります。