8月11日

 イエスはナタナエルに言われました。「あなたは、それよりもさらに大きなことを見ることになります。…天が開けて、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを…。」(ヨハネ一・五〇、五一)
 これは何を意味しているのでしょう?イエスはナタナエルがいちじくの木の下にいるのをすでに彼に出会う前から知り、見ておられたという、全知全能、予見性を持ったお方でした。けれどもそれ位で驚いてはなりません、もっと偉大なことをあなたは見ると言われた、「さらに大きなこと、偉大なこと」とは何でしょう。
 それは創世記二八・一〇~一九の物語のように、天使たちがイエスの上を上下する、すなわちキリスト様は天と地をつなぐ者、罪ある世と聖なる神のみ国を連結する役目をになう者ということを、旧約の故事を用いて言われたのです。わざわざ「まことに、まことに、アーメン、アーメン」と大切なことを語る時に使用することばで言われた内容のことです。
 イエスは地上においでになって、神に背く人間を天国に連れていく役目を担って行かれました。それをヤコブが見た夢のお話を背景として象徴的に語られました。イエス様を通して私たちは天国に行けるのです。イエス様がおられるところがベテル(神の家の意)なのです。旧約のヤコブがいったように「こここそ神の家にほかならない。ここは天の門だ」(創世記二八・一七)なのです。