8月10日

 常識(一般の人が共通して持っている知識、理解力、判断力)の通じない世界が我々の聖書の世界にはあります。常識では絶対に認められない考え、説明できない事件が聖書の中には数多くのせられています。ですから、ある人は非科学的と称して聖書を退ける者と、反対にそうした正に全能の神でなければできない不思議な奇蹟の記事故に、これを受容していく者と二通りの面があると思われます。
 悪霊問題も常識では考えられない問題ではあります。けれども悠長なことはいっておられません。世界的なオカルトの氾濫(はんらん)によって、子供も大人も多く影響を受けているからです。オカルト(超自然的な妖術、呪術、交霊術、占星、予言書などの総称)を通して働く悪霊の影響を受けたものは、聖書の言葉を拒否するようになります。その心の中に御言葉が根をおろさなくなります。こうした悪霊の働きによるオカルト的な行為は、キリスト者たるもの断固として拒絶し、追放していかねばなりません。
 悪霊は確かに存在します。それだけに聖霊のみ力で制圧していかねばなりません。イエスご在世の時代にガリラヤ湖畔のカペナウムで伝道しておられたある日の夕方、人々は病人や悪霊につかれたものをみなイエスのもとに連れてきました。ところが彼は多くの人をお癒しになり、また多くの悪霊を追い出されました(マルコ一・三二、三四)。