8月1日

 信仰の勇者、故○○○○姉は、当志村教会で一九五四年(昭和二九年)受洗以来、二〇〇三年(平成五年)死去、召天されるまでの満四九年間、忠実に信徒としての責務を果たし、九八歳六ケ月の生涯を終えて眠るように、堂々と主の元に帰天されました。同姉は関東大震災にあい、また、第二次大戦中をはじめ戦後の食糧難の中、五人の子供さんを養うためにも、当時の方々は大体誰もが体験したことでもありますが大変なご苦労をされました。
 終戦後は二〇歳にも成長された素敵な娘さんと同時にご主人にも先立たれ、一時は悲嘆に暮れる毎日でした。そんな時期に聖書の福音にふれ、主イエス・キリストによって救われ、神の平安を得られました。同姉は信仰の人、祈りの人、忍耐の人、伝道の人でした。徹底して創造主また癒し主、イエスを信じて少々の病気では医者や薬に頼らない方で、生涯健康に恵まれた姉妹でした。
 家族の救いのために絶えず祈り、口から出る言葉は“主イエスを信じて救われましょう”、“志村教会の礼拝に出席してください”でした。結果、ご二男が奥様共々クリスチャンになられたことは幸いです。愚痴をこぼさず黙々とみ言葉に従っていかれた老姉妹は老人ホームでも、よく人を誘っておられました。故人の愛唱聖句は、ヨハネ三・一六、ローマ五・一~五でした。
 「白髪は老人の尊厳」(新共同訳)、「老人の美しさはそのしらがである」(口語訳)、「年寄りの飾りはそのしらが」(新改訳)箴言二〇・二九。