7月8日

 夏は、確かに神の恵みの時です。「暑い暑い」と言っている時、西瓜やメロンやぶどうなど、特に水分の豊かな果物が多いことを見ても、神様がいかに細心の注意を払って、人の必要を顧みてくださるか、その愛の細かさを教えられ、感謝せずにはいられません。
 ところで人生の艱難や試練の苦闘は、炎熱に照りつけられる人生の夏にもたとえられるのですが、人生の夏においても神様は、人の不平やつぶやきを聞きながしながら黙々として最善の祝福を備えておいでになるのです。
 「自分は何のために生まれてきたのか」、「なぜ病気のまま生きていかねばならないのか」と、人生の苦闘に打ちひしがれておられる方もこの世には少なくないでしょう。けれども、その苦闘の間に、福音に接し、光と喜びの生涯に移され、後に病気も癒されかつ神学校に献身し伝道者にまで成り、埼玉県川越市で伝道、牧会されましたが今は、安らかに天国へ召された清水裕子師(二〇〇二年一二月一一日召天)。彼女は当志村教会から(松崎実也牧師時代に)献身された方。師は「苦しみにあったことは、わたしに良い事です。これによってわたしはあなたのおきてを学ぶことができました」(詩篇一一九・七一、口語訳)と言われました。
 人生の夏の酷暑は、また神の恵みの時です。私たちも、どのような苦難や逆境の中にも、神の愛を見上げて、神に感謝することを学ばせて頂きましよう。