7月30日

 本日まず天の神様に感謝したいことは、すべての罪、咎が赦されていることです。主の良くして下さった事の第一はこのことです。わたしたち罪深い者たちを「子よ。あなたの罪は赦されました」(マルコ二・五)と宣言してくださり、その上「神の子どもとされる特権」(ヨハネ一・一二)をも与えてくださったことに感謝いたしましょう。
 この事だけはクリスチャンであれば誰でもが感謝できる最大の項目です。この世で成功した人も、そうでない人も、勝ち組の人も負け組の人も、笑える人も悲しめる人も、老いも若きも、男も女も、主イエスの名を信じた人々には、「人の子(イエス・キリスト)にあって永遠のいのちを持つ」(ヨハネ三・一五)事が出来たのです。この一事が感謝の根拠であります。
 そうでなければ、「いつも喜んでいなさい。…すべての事に感謝しなさい」(第一テサロニケ五・一六、一八)と命令されても即座に受け入れがたいものがあります。けれどもキリスト者だけが所有する感謝の原理が、以上のように存在するのです。
 ですから、私たちはかつてのイスラエルの民のように過去に対する愚痴、現在に対しての不平不満(第一コリント一〇・一〇、ユダ一六節、ヤコブ五・九)、さらには、明日のための心配(マタイ六・三四)ではなく、「いつでも、すべてのことについて、私たちの主イエス・キリストの名によって父なる神に感謝しなさい」(エペソ五・二〇)であります。