7月27日

 キリスト教とは、イエス・キリストから出発し、彼の人格と教えとを根本基準とし、それら全てを信仰する諸形態全体を言います。
 主イエスは神ですが、人間の歴史の中にただ一回だけ、人の姿をとって生まれられ、自らを神の子として証ししていかれた方であります。イエスは受肉し人々の前に現れた時、信じる者と信じない者とが生じました。
 彼は自らが真実の神からつかわされた神の独り子であることを証明する為に、ヨハネ福音書では七つの奇跡を行なわれました。
 1、カナの婚宴にて(二・一~一一)。2、王室役人の息子の癒し(四・四六~五四)。3、ベテスダの池での男の癒し(五・一~九)。4、五千人給食のしるし(六・五~一四)。5、湖上歩行のイエス(六・一六~二一)。6、泥をもって盲人の目を癒す(九・一~一二)。7、死者ラザロの蘇り(一一・一~四六)。それでも一部のユダヤ人たちは不信仰な態度をとって、ついにはキリストを十字架にかけてしまったのです。何という人間の愚かさ、人間の無知、悲惨さでありましょうか。
 神の御独り子イエスにおいて始めて行うことのできた大いなる「しるし、奇跡」を見ながら、今日もなお大多数は不信の闇に閉じこめられています。私たちキリスト者一同、彼らの心の闇が取りのぞかれるよう熱心に祈り込まねばなりません。