7月21日

 水のバプテスマとは何でしょうか。清めの儀式です。清めとは何ですか。罪から清められることです。罪から清められるとどうなるか。救われて神の子となるのです。ですから水のバプテスマは古い罪人の自分に別れを告げる葬りの儀式であり、かつイエスの子、神の子として新しく蘇った復活の儀式とも言えるのです。
 洗礼はキリストの時代、初代教会時代には全身を水に浸して行いました。その伝統を現在まで引き継いでいます。キリストもヨハネから洗礼を受けて、後に続く信者達に模範を示されました。
 「そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来られ、ヨルダン川で、ヨハネからバプテスマをお受けになった。そして、水の中から上がられると、すぐそのとき、天が裂けて御霊が鳩のように自分の上に下られるのを、ご覧になった。」(マルコ一・九、一〇)イエスは水の中に入り、身を沈められたので、水の中から上がることが可能となりました。このように水の中に入って洗礼を受けるのを「浸礼」と言います(使徒八・三八、三九)。
 洗礼を受ける際に必要な事は、第一にキリストの贖罪と復活を信じることと、第二に自分自身がキリストと共に罪に死んで、義とせられ、清められ、霊的に復活したことを認めることであります。キリストの復活という歴史的客観的事実を信じると共に、彼と共に死し、彼と共に復活したことを主体的に実験することが水のバプテスマであります。