6月30日

 聖霊降臨祭(ペンテコステ)というのは、キリスト教にとって最も大切な祝祭日です。見方を変えれば、クリスマス、イースター以上に私達にとって重要な日なのです。なぜならこの日を出発としてキリスト教会は誕生、成立し、全世界に広がっていったからです。この日がなければ今日の私達も当然ない訳です。ですからこのペンテコステの日は大きな歴史的転換が与えられた日といってもいいのです。
 そして教会とは、宣教する教会の誕生ということで、この日を境として世界宣教の号砲が鳴り響いたのです。さらにこの宣教の使命、任務を負って出かけていくのはガリラヤの漁師たち「無学な、普通の人」(使徒四・一三)であったことに驚きます。
 いずれにしても丁度日本に明治維新(一八六七年)が、また第二次大戦終了日、一九四五年(昭二〇)八月一五日が、一つの大きな歴史的転換、変り目、節目(ふしめ)を迎えたように。私共の志村教会にとっては、牧師が交代したりネ会堂が建て直されたりした時も、また一つの新出発が与えられた時と言えましょう。
 一九九五年、開拓四一周年目、新会堂竣工一二周年記念日を迎える本日を、主の御霊による再出発の歴史的転換の日としてとらえ、思いを新たにしたいものです。主なる神が当教会に憐みのみ手を差し延べ、今後共さらに成長・発展させて下さることを信じ、益々御霊を崇めましょう。