6月16日

 主イエス・キリストが、弟子達を地上に残してこの世を去ってゆかれる前に、特に彼らの為に祈られた祈りがヨハネ一七・九~一九にのっています。イエスの大祭司としてのとりなしの祈りです。
 即ち、ここでは世の未信者のためというより、イエスが愛された弟子たちが全く一つとなって前進できるようにです。サタンはいつも教会を分裂に追いこもうとします。バラバラにして弱体化を図る。故に彼らが敵の手から守られ支えられ保たれるようにと、聖なる父に願われる(一一節)。一緒に彼らといた時はイエス自身の手で守ることができましたが、今父のみもとに行こう(一三節)とされる段階にあって改めて、一五節でも「悪い者から守ってくださるように」と願っておられます。しかも、主イエスに在る喜びが満ち溢れ、全うされるために(一三節)とも話しておられます。何という感謝でありましょうか。
 現代においても私たちの生活のことを心配しておられるのはキリストご自身です。主を愛する者たちにみ言葉を与え(一四節)、かつこの世で勝利していくように天のご加護を祈り、かつ聖別してこの世に派這することも祈っておられます。目に見えないが主の手厚い御守りがあることを固く信じて、あらゆるサタンの反対、攻撃、憎しみ(一四節)などを元気よくはね返して、主の証人としてこの世に出発していきたいものです。