6月13日

 主イエス・キリストは、公生涯三年半の間に数々の奇跡を現されました。そのうちヨハネ福音書には七つのしるしがみられます。
 また、七つのうちの一つが五千人給食の記事であります。ではなぜイエスはそのような奇跡、しるしを人々に見せたのでしょうか。それは自らが神から派遣された神の子であり、そして神である性質を有しておられることを証明するためでもありました。「いまだかつて神を見た者はいない。父のふところにおられるひとり子の神が、神を説き明かされたのである。」(ヨハネ一・一八)
 当時、多くの人々特にユダヤ人たちはナザレ人イエスを単なるヨセフ、マリヤの子としてでしか認めていませんでした。まさかイエスが神そのお方のご性質をもって現れた真の救世主、メシヤとは信じ受け入れにくかったのです。
 そこで王イエスは、男の数だけでも五千の人たちをわずか五つのパンと二匹の魚でもって満腹させ、自らの神性を証明したのです(ヨハネ六章)。父なる神との一体の中で、神の主権をもつキリスト、このキリストはまた現代二一世紀における神の御子であり、栄光のキリスト、罪からの救い主、私どもに真の幸せを届けて下さるお方なのです。いよいよ栄光のイエスに祈りのうちに近づこうではありませんか。