5月5日

 今朝の礼拝説教箇所、ヨハネ八章一二節~二〇節は、(イ)世の光としてのイエスの自己証言(一二節)、(ロ)パリサイ人たちの攻撃に触発されたイエスの自己証言の有効性の主張(一三、一四、一七、一八節)、(ハ)イエスのさばき(一五、一六節)という三つの主題を内容として成り立っています。しかしながらそれらを一貫して福音書記者がアピールしようとしている主題である、主イエスが父なる神との完全な連帯の中にあるということを、このテキストから読みとってゆきたいものです。
 また、キリストは、わたしをほかにしては、自分自身を真に光として主張しうるものは存在せず、この光のみが他の全ての滅びゆく相対的な見せかけの光に対して、永遠性、絶対性をもつ光だと、その唯一性をも強烈に主張しておられるのです。
 これに反対するパリサイ人は「あなたの証言は真実ではありません」(一三節)といいますと、イエスは「わたしについて証言する方がほかにあるのです」(ヨハネ五・三二)と言い、ヨハネが(同五・三三)、イエスのわざが(同五・三六)、父である神ご自身が(五・三七)イエスの神性の真実を証言していると言明されています。
 現代に生きる私たちも光であるイエスに従って、光の中を正々堂々と主が「世の光」であることの証言者として歩んでいきましょう。