5月3日

 イエス・キリストの証(あかし)は、人々に伝えられる為に福音の宣教(マタイ二四・一四)という具体的なかたちをとります。使徒とは、福音を全世界に伝えるためにイエスの証人として立てられた者のことであります(使徒一・八)。彼らは、ヨハネの洗礼からイエスの昇天に至るまでの間に起こった諸般の出来事について、特にイエスの主権を確立した復活について、人々の前で公のあかしをしなければなりませんでした。「神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと不思議としるしを行われ…この方のあかしをされた」(使徒二・二二)からです。
 今やこれら使徒たちのあかしを受け入れた現代のクリスチャンは、自分の中にイエスのあかしそのものを持つことになります。このイエスのあかし(黙示録一二・一七)は換言すれば新しい時代における預言でもあります(黙示録一九・一〇)。
 ですから、私たちも「地の果てにまで」(使徒一・八)出て行って福音をあかししなければなりません。聖霊の力に満たされ、助けられながらです。さあ、勇気をもって大胆に主イエスを語りましょう。あかししましょう。証しはクリスチャンにとっては、神への感謝の表明であり、また自らの信仰成長の秘訣であり、兄弟姉妹と主の恵みを分かち合うことでもあります。もちろん信徒(クリスチャン)にもできるすばらしい伝道手段であります。