5月22日

 ペンテコステとは第五〇の意味で、五旬節(祭)と訳されています。過越節(祭)から五十日目に守られた祭りで(レビ二三・一五~二一)、新約では聖霊降臨の日として重要な意味を持つようになりました。
 キリストのご復活、甦りから五十日目、ご聖霊は降臨されました。そして二階座敷で祈っていたあの一二〇名ほどの兄弟たちは(使徒一・一五)、キリスト教会の初穂として神の前に捧げられました。
 聖霊降臨はいわば超自然の電信であって、キリストが父なる神の右に座した通知でありました(使徒二・三三)。そしてこの聖霊降臨によって一つの新しい時代がスタートしました。キリスト降誕・誕生が恵みの時代の幕開けであったように、ペンテコステの日、御霊がこられ、祈る初代教会の人々を通して、聖霊様が著しくお働きになる新時代の到来が告げられたのであります。
 すなわち、キリスト教会がここに呱々の産声をあげ、すばらしいキリストによる恵みの時代が訪れたのです。そしてこの御霊によって伝道の業は益々力強く進展してゆくのであります。聖霊臨在のキリスト教会を通じて人々は救われ、この時代も聖霊の力を受けて地の涯迄、主の証人と造り変えられていくのです。