5月19日

 イエス・キリストの天からこの地上への派遣理由が、イザヤ六一章一節以下を引用してのルカ四章一八~一九節に記述されております。
 即ち、貧しい人々(ルカ六・二〇、七・二二、一四・一三、二一など)に吉報をもたらすため、すなわち福音を伝えるため。第二に捕虜の赦免、すなわち捕われている人(第二テモテ二・二六)を悪魔から、罪の束縛から解放し、全ての罪を許すために。第三に、主イエスが見えない、主なる神が分からない者たちの霊の目、心の目が開かれる為に、視力回復のために(マタイ二〇・三三)。第四に、サタン、悪魔に圧迫され虐待されている人々をその手から自由にするために、圧制を受けている人々を解放するために、すなわちキリストによる救い、神の救い、終末の救いが達成するために、総称して「主の恵みの年」を告げるためにイエスはお生まれになりました。そして、これらすべては現代のわたしたちに語られているわけです。
 主の恵みの年(ルカ四章一九節)とは、旧約時代、ヨベルの年に宣言された解放、自由になる年(レビ二五・一〇)を言っています。今日ここでそれがイエスにおいて実現したことを示しています。平凡な日常生活の今日という日にイエス・キリストの救いは、自分のものとなるのです。