5月12日

 母の日の起源。それはキリスト教会から起こった事でした。アメリカバージニア州のウェブスターの町に二六年間日曜学校教師を勤めたジャービス夫人がいました。ある日曜日、出エジプト二〇・一二の「あなたの父と母を敬え」の聖書の御言葉を生徒達に与えたあと、母への感謝の気持ちを表す方法を子供達に尋ねたところ、この質問を覚えていた夫人の娘、アンナがジャービス夫人の死後、その追悼会の時に一箱のカーネーションを贈って母の愛に対する感謝を表したのがきっかけでした。その後、一九〇八年アメリカ議会で五月第二日曜日を法律で祝日と定めたのです。
 このようにして「母の日」は教会から起こったのです。しかしながら母への感謝の気持ちは年に一度だけでなく、毎日が母の日だという気持ちで過したいものです。宗教改革者、マルチン・ルターは、「両親は家庭における規律と秩序を維持するための神の代表者である。従って神は両親をご自分の次の位に置かれた。故に、愛するだけでなく、尊敬しなければならない」と言っています。
 もし母のいない人たちは家族一人ひとりに感謝と尊敬の念をもって接するということではないでしょうか。又、母の心を喜ばせ、母の愛に報いることは、物やお金によるのでなく、むしろ精神的に安心を与えることとも思われます。