4月9日

 「アーメン」というのは、旧約のヘブル語で「それは確かである」「確かにそうであれ」「まことに、本当に」という意味の言葉。これは本当だと事柄の真理性を保証する言葉です。
 これを主イエスは二つ重ねて(ヨハネ福音書では二五回)用いておられます。ということはこれから話すことは特筆大書すべき重大な真理であり、これは絶対に本当なのだという風に、特に強調する趣旨で使われました(ヨハネ一・五一、三・三、五、一一、五・一九、二四、二五、六・二六、三二、四七、五三、八・三四、五一、五八、一〇・一、七、一二・二四。一三・一六、二〇、二一、三八、一四・一二、一六・二〇、二三、二一・一八)。
 初代教会では次の三通りに用いました。・礼拝で唱和される典礼的用語として(第一コリント一四・一六)教会の公のさんび、頌栄、祈り、祝祷、手紙などの結びの言葉として(ローマ一・二五、九・五、一一・三六、一五・三三、一六・二七他)。
 アーメンの本質は、神の約束の成就についてのゆるぎない確信、承認であることから、キリストご自身が「アーメンである方」(黙示録三・一四)と呼ばれました・クリスチャンはいつもお祈りの最後に「アーメン」を必ず言います。それは今わたしが祈った祈りは、わたしの心からの祈り、真実を込めての祈りですの意味を含んだ結語でもあります。