4月23日

 今日(二〇〇〇年四月二三日)は復活祭、主キリストの復活を祝う日曜日、主日です。キリストの復活はキリスト教会の中心をなすものです。もし十字架のイエスが信じられていても復活のイエスが信じられていなければ、中途半端な信仰で終わってしまいます。イエスの十字架と復活は紙の両面のように、不可分離の関係にあります。
 イエスは人間の罪の代価を払うためカルバリ山上で死なれました。しかし死で終わるイエスでなく生前「三日目によみがえらなければならないこと」(マタイ一六・二一)を弟子たちに示し、なお「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです」(ヨハネ一一・二五)と約束し、自らのお力で墓の入り口の大きな石の扉を打ち破って、見事によみがえられたのです。そして遂に死に打ち勝ち、人間を死の闇の恐怖から解放して下さいました。そればかりか永遠の命を付与し、国籍を天にもつようにして下さるすばらしい、限りなく恵みに富んだ神のみ子、イエス・キリストです。
 さて苦闘の中にもどんなに楽しい良い人生を送ったという方々も、死後、永遠に神と交わる天の御国凱旋の希望がなければ、その人生は誠に空しいものと言わねばなりません。「神は…イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。」(第一ペテロ一・三)。ハレルヤ。