3月8日

 世紀末を歴史に見ると、一六世紀末は下克上、群雄割拠の戦国時代、信長、秀吉の死、一七世紀末は徳川幕府キリシタン禁制令発布、家康の死、国外ではヨーロッパ先進国がインド及びインドネシアその他、北アメリカへと植民地を求めていき、一八世紀末はイギリスの産業革命による世界大変革の幕開けで、自然の生活から技術が主役となる社会が生まれ、庶民の生活は一変せられていきました。
 一九世紀末は世界中で戦争があり、日本も日清戦争に突入していき、二〇世紀に入って間もなく日露戦争を始めとしてこの世紀もまた戦争が繰り返されてまいりました。
 今日二一世紀に入り日本はバブルがはじけて世の中は先の見えない混迷、不透明、不確実、崩壊の様相を示しています。最近の新聞でも中小企業五〇歳代の社長が経営にゆき詰まり、三人一緒にホテルで首吊り自殺を遂げています。
 政治、経済、教育、倫理、道徳など様々な面で危機が叫ばれています。遂には中学生が、友人や先生を殺す時代でもあります。また、電脳情報時代、コンピュータ時代、インターネット通信時代に突入しています。けれども、神のみ言葉、聖書の言葉は幾世紀を越えて永遠に変わらず、全人類の救いの書となっています(第一ぺテロ一・二五)。そしてこの聖書の神すなわち、キリストをよみがえらせて彼に栄光をお与えになった神によって真の明日に生きる信仰と希望が与えられているのです(第一ペテロ一・二一)。