3月7日

 私たちには天使の存在を信ずべき多くの理由があります。第一に、天使の存在と働きとは聖書の中で実にたくさん教えられているからです。主イエスも天使について多く語っておられます。天使の起源、性質、堕落、分類などについても説明しなければなりませんが、それはまた別の機会とさせていただきます。しかし、ここで全ての天使は大別して良い天使と悪い天使に分類できるということです。
 良い天使の四種類は、第一は、「使者」を意味している(ルカ七・二四)いわゆる「天使」。第二は、ケルビム(創世記一二・二四、第二列王記一九・一五、エゼキエル一〇・一~二〇など)。第三は、セラフィム(イザヤ六・二、六)。第四は、天使長(第一テサロニケ四・一六、ユダ九)。以上それぞれに神に用いられ、働いているわけです。そしてこれら天使は、「救いの相続者となる人々に仕えるため遣わされた」(ヘブル一・一四)存在であります。すなわち、クリスチャンである私たちの為にある時には仕え、守り、導き、支えていてくれる者たちであることは感謝であります。
 けれども旧、新約を通じてどれ程天使たちが活躍していましょうとも、天使は天使であって神ではありません。ましてやキリストではありません。そしてキリストは全天使にまさって「すぐれた方」であることをへブル書の記者は証言しています。とりわけ贖罪の業の貫徹こそはキリストにのみなし得たことでありました。