3月31日

 イエスの復活し給うた朝。それはすばらしい第二の創造の朝が明けたのでした。天地創造の時、「神は仰せられた。『光があれ。』すると光があった。」(創世記一・三)と記された朝に次いで、第二の創造であります。しかも第一の創造にまさる新しいいのちの創造であります。この生命は永遠のいのちです。主イエスが墓の中にあった足かけ三日の間に、世界の秩序は全然異なった新しい光を帯びたのです。死はイエスを殺すことによって逆に滅ぼされ、罪はイエスを殺すことによって殺されたといっていいのです。罪も死も主イエスを墓に押し込めておくことができませんでした。
 イエスが墓より復活し給うことによって、罪と死の力は全く惨敗を喫したのです。イエスの復活によって罪と死とは人を刺す刺()とげを抜かれ、人を滅ぼす力を奪われたのです。しかもその罪はイエスご自身のものではなく……彼には罪あることなし……私たちの罪です。イエスの復活を信じる者は、これによって私共の罪が無力化せられたことを信ずるのです。十字架と復活を信ずる以上、もう恐れること、悲しむことは止めましょう。あわてることもあせることもありません。全てを復活の主(使徒二・三二)の手にゆだねてひたすらこの方の生きておられること(ヘブル七・二五)、再臨の主(第二テサロニケ二・一)であることをのべ伝えましょう。