3月30日

 イエス・キリストの復活は、私たちの罪の赦しと義認に深く関係しています。
 キリストの復活がなければ十字架の贖罪は完成されず、従って私たちは神の恵みに与ることはできないのです。そしてキリストの復活は、ただ彼ご自身の復活だけでなく、彼を信じる者の復活でもあることを忘れてはなりません。
 しかし、これは終わりの日における体の甦えりですが、現在でもキリストを信じる時、全ての未信者は霊的に死んでいる状況の魂の復活、すなわち生命の復活が与えられるのであります。霊的に死んでいた者がキリストを受け入れ信じた瞬間に復活してエゼキエル時代の枯骨の異象事件のように、生き返ることができるのです(エゼキエル三七章)。
 こうして主を信じるキリスト者は、召天のその時まで生ける神のみ子キリストの生命に満たされて、聖化の道を歩み続けるのです。十字架と復活は、私たちの救いにとって表裏一体をなす大切な信仰の要点であります。終わりの日、わたしたちの体もよみがえる、というのがクリスチャンの信仰です(ヨハネ一一・二五)。中には半信半疑の方もあるかもしれませんが、私たちが信じる基礎、土台はどこまでもキリストのよみがえりの歴史上の事実にあるのです。イエス・キリストは人間の初穂として墓から復活されたのです(第一コリント一五・二〇)。