3月23日

 主イエスの十字架上の七言。
(1)父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。(ルカ二三・三四)
(2)まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。(ルカ二三・四三)
(3)女の方。そこに、あなたの息子がいます。そこに、あなたの母がいます。(ヨハネ一九・二六~二七)
(4)エリ、エリ、レマ、サバクタニ。(マタイ二七・四六)
(5)わたしは渇く。(ヨハネ一九・二八)
(6)父よ。わが霊を御手にゆだねます。(ルカ二三・四六)
(7)完了した。(ヨハネ一九・三〇)
 上記の内(1)の自分を十字架につける者の為の祈りと(2)の罪人への愛のことば、(6)の「わたしの霊をあなたにおあずけします」という言葉、また(3)のご自分の母のことを弟子に委託することば、(7)の済んだという最後のことばはいずれもさすが神の御独り子、神の子だと思わせられるものであります。全人類の罪を担って、かく主イエスは死んで下さったのです。人間の罪は神の御子が十字架上で血を流して清めねばならないほどに、深刻かつ大きなものであります。旧約時代のように動物の血では間に合わないのです。イエスは貴いお言葉を発して人類救済の使命を全うして下さいました。