2月24日

 敗北と失敗を何度も経験した後、国政の場に登場したアブラハム・リンカーンを紹介致しましょう。
 彼の最初の政治的つまずきは、イリノイ州議会の議席を得ようとして落選したことでした。この落選による負置を返済するのに、二〇年近く要したのです。次に彼は結婚しようとしていた女性を亡くしました。後日別の婦人と結婚しましたが、彼女は「彼について離れないとげ(刺)」となりました。
 けれどもリンカーンの、同胞と主なる神に仕える意志は固く、下院議員になろうと立候補しましたがこれまたダメでした。三回目は上院議員になろうとしましたが政敵に負けてしまいました。
 これだけ失敗すれば大ていの人は勇気を失ってしまうでしょう。でも彼は違いました。より高い目標をめざして前進したのです。一八五六年にも上院議員をめざしてダグラス氏に敗北しました。友人たちはビジネスの世界に入るようすすめました。けれども遂にアメリカ合衆国第一六代大統領(一八六一~六五)として当選し、南北戦争下、奴隷解放のため活躍したのでした。今日彼の名前を知らない人は殆んどいない程です。
 私たちもどのような試練の中にも主イエス・キリスト様のあがないの恵みを、即ち、罪の赦しを大感謝してすべての事に勝ち得て余りある幸いなクリスチャン生活を続行して参りましょう(ローマ八・三七)。