2月22日

 キリスト教真理の内容、中身は福音の中に示されています。パウロは旧約の律法の真理というユダヤ教の表現を「福音の真理」(ガラテヤ二・五、一四)または「真理のことば」(コロサイ一・五、エペソ一・一三、第二テモテ二・一五)という表現に置き換えています。
 その真理を悟る為には悔い改めなければなりません(第二テモテ二・二五)。また人は信仰によって福音の真理を受け入れますが、真理を愛さない人は救われない(第二テサロニケ二・一〇)。故に、クリスチャンとは真理(アレセイア)を 受け入れ、真理を愛し、真理を知っている(第一テモテ四・三)人のことであります。
 真理は、おおいを取り払って事実をあらわにする、という意味をもっています。このことは「真理を明らかにし」(第二コリント四・二)に見られます。そして、その真理とは、キリストを指し(ヨハネ一四・六)キリストへの信仰の事に外なりません。ペテロとヤコブの手紙では信仰者は真理の言葉、神の言葉によって新しい命に生まれ変わった者とされています(ヤコブ一・一八、第一ぺテロ一・二三)。
 従って一端歩み出したこの真理の道から迷い出ることなく(ヤコブ五・一九)主の再臨に備えて、真理に堅く立っていなければなりません(第二ペテロ一・一二)。いずれにしても神はすべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられるのです(第一テモテ二・四)。