2月21日

 最近(一九九九年)は高度情報通信社会(メディア社会)、とか電脳空間(サイバースペース)時代などと言われ、コンピュータはもう小学校でも導入される時代に入っています。インターネットを開く、Eメールを送るなどと言っても、こうした言葉にもなじみが薄い面もあるかもしれません。けれども会社、企業、お役所など様々な部分社会にはコンピュータはもう必然的なものです。
 ホームぺージを開いて教会諸集会のプロパガンダ(宣伝、広告)がすでにあちこちでなされて、それなりの効果が報告されており、まさに変革の時代に突入しています。こうした社会の働きに注目しつつも、私たちは一人一人の魂と向き合ってイエスが個々人を大切にしていかれた姿に見習って、個人伝道を習得してゆかねばなりません。自転車が自動車となり、はがき、手紙がコンピュータに進歩してはいますが、文明の利器があるからと言って必ずしも人々が大
量に救われてくる訳ではありません。結局は「祈り」と「我と汝」という対話による個人伝道を重要視せねばなりません。
 とにかく人間は人格対人格の触れ合いの中で存在するものです。人に接していって始めて魂を獲得できると信じます。パソコンによるインターネット、ホームぺージその他あの方法この方法も重要ですが、まず恐れず人と向き合って主にある対話を始めてゆきたいものです(ヨハネ四・三~二六)。