1月8日

 「日の下には新しいものは一つもない」と伝道者の書一章九節にあります。この告白は、人生は終わりのない無意味な繰り返しに過ぎず、人の苦労は何一つとして永久に残るものは無く、大地だけがいつまでも変わらない。そして自然現象が単調な意味のない繰り返しにしか過ぎないのと同じように、人生も又目的のない退屈な代物にしかすぎない。自然だけでなく、人間界で行われていることも、新発明、新発見なども含めて、すぐに古くなり虚しい人生だと言いきる旧約時代の著者の発言にも一理あります。
 ワルター・ツィメリー著「伝道の書」(ATD注解書)には、口も目も耳も全体を把握できないので、人間の新しいものへ の欲望は絶えず新しいものに向かう。けれども、この人の経験から、新しいものは必ず古くなるということに結びつく、とあります。
 わたしたちは、主イエス・キリストによって虚しい人生に意味が与えられました。神の前に罪人である私たちは新生・新創造され、新しい霊の息吹が与えられて霊的に復活できました。こうしてイエスによって新しい時代、恵みの時代が到来し、新しい生命に生き、新しい歩みが出来ることを心より感謝したいと思います。「外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。」(第二コリント四・一六)ハレルヤ。さあ元気をだして日々聖霊によって主を待ち望み「新しく力を得」(イザヤ四〇・三一)て進みましょう。