1月5日

 現代日本は約六〇年前の第二次世界大戦終了直後から比較すれば、その生活レベルは大いに向上しました。以前(一九九六年一二月)南米ペルーで発生した人質事件も結局は生活の貧困から生じたものでありました。現在色々不満はあるにしても最低の生活保障可能の日本は庶民にとっては有難い国家であります。まず創造主に感謝したいものです。
 けれども、いつの時代も変わりませんが、いまだに犯罪は無くなりません。衣食足りて礼節を知るとはありますが、果たしてそうでしょうか。学校内、企業内でのいじめの問題、中・高生にまで低年齢化しているセックスモラルの混乱、或いは不法、不潔、不道徳、ポルノ、同性愛など様々な情況は誠に創造主の御心を痛めています。
 衣・食・住の問題がまあまあ解決すれば人は良くなるのか、そうではありません。なぜなら人の心が変わっていないからです。ますます倫理、道徳は低下の一途をたどるばかりです。聖書が示す創造主、父なる神を信じない限り人の心は良くなり得ない、救われない、潔められないのです。清いまことの神の前の生活を持たないかぎり、人はいよいよ悪くなるばかりです。主イエスの血できよめられた、「全き信仰をもって、真心から神に近づこうではありませんか。」(ヘブル一〇・二二)