1月2日

 神が私たちに求められるものはただ一つです。イスラエル四十年の旅路をもってはっきりと語られていること、神が自分の民に求めたもうものは、ただ信仰だということです。
 だからイスラエルはこの旅路において信仰を試みられなければなりませんでした。それがこの四十年の旅路の意味です。私たちの生涯にあってもそうです。さまざまな道を、さまざまな出来事を通って、すなわち失望落胆の谷底に落ちたりして、時には大変な遠回りをして私たちは信仰を試みられていく場合があります。でも「信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。」(ヘブル一一・六)それは信仰者である神の民にとっては、この世が自分の国ではない、自分の世ではないからです。イスラエルにとって彼らの真に受け継ぐべき国は、約束のカナンです。これは神の民が受け継ぐべき神の国の予表、ひな型です。私たちが真に受け継ぐべき世界は天であり、神の国であります。この世ではありません。
 この世は単なる旅路です。神の国を受け継ぐのに必要なただ一つのことは信仰です。神の国は神の世界ですから、神を信じる信仰なしにどうしてその国を受け継ぐことができましょう。だからこの地上の歩みは信仰を試されるための歩み、信仰を全うさせられるための歩みであります。イスラエルの四十年はその四十年でした。本年も創造主を固く信じて前進致しましょう。